保険診療(あざ(アザ)治療) 福岡 北九州 佐賀 熊本
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あざ(アザ)治療、特に赤ちゃんや子どもの赤アザ治療は、福岡、北九州はもちろん佐賀、熊本からも評判・評価を聞いた患者さまが多くいらっしゃいます。
また、完全予約制のみやびクリニックなら、大きな病院で起こりがちな多大な待ち時間も無く、ストレスなく治療できるとの評判もいただいております。
【あかちゃんのあざ】
あざの予防方法はない??形成外科医が徹底解説
現役医師が病気をわかりやすく解説する「病気事典チャンネル」にて
当院院長 矢加部文がお話しさせていただきました。
皮膚の血管が拡張したり増えたりしてできるあざ(アザ)です。赤ちゃんや乳幼児の生まれつきあるアザ、子どもなど生後発症するあざ、大きさが変わるもの、変わらないもの、薄くなっていくものがあります。症状も、表面が平らになっているタイプと隆起するタイプのものなど様々です。赤アザ専用の色素レーザーが進歩したため赤アザの治療も大きく進歩しました。
赤あざの代表的なものとして、いちご状血管腫、単純性血管腫、サーモンパッチ、毛細血管拡張症などがあります。
血管腫の状態によってレーザーの設定を細かく行うことで治療効果が高くなります。施術医師の経験で結果が大きく変わる治療です。大学病院で数千人の治療にあたり、私が得意とする治療です。
特に、赤あざ治療は、福岡、北九州はもちろん佐賀県、熊本県からも評判・評価を聞いた患者さまが多くいらっしゃいます。
また、完全予約制のみやびクリニックなら、大きな病院で起こりがちな多大な待ち時間も無く、ストレスなく治療できるとの評判もいただいております。
乳児血管腫
乳児血管腫(苺状血管腫)は未熟な毛細血管が増殖してできる赤アザです。生まれつきのあざではなく、赤ちゃんや乳幼児の生後数週以内に湿疹のような状態で現れ、表面がイチゴ状になり急速に範囲が広がったり盛り上がりを呈するようになります。体の表面、どこにでもできる赤あざです。局面型、腫瘤型、皮下型の3タイプに分類されます。乳幼児の1~2歳、特に3~7カ月頃までは急速増大します(増大期)。その後大きさが変わらない停滞期を経て小さくなる消退期を迎えます。5歳くらいの子供までに 50%、7歳くらいまでに75%が消失するために以前は治療をしない、経過観察が当たり前でしたが、急激に腫瘤が増大すればぶよぶよとした皮膚が残存したり、赤みや醜形といった皮膚障害をきたすために現在は色素レーザー治療が保険適応となりました。
私は福岡大学病院で多くの乳児血管腫の患者さんの赤ちゃん・乳幼児・子どもの治療を行ってきました。レーザー治療をせずに経過をみる、というのも治療選択肢の一つです。しかし、表面型の乳児血管腫は早くからレーザー治療を始めるほうが治療回数も少なく、皮膚障害もほとんど残らず結果もとても良いです。赤アザ用の色素レーザー(Vビーム)を使って治療を行います。色素レーザーは血管を流れる赤血球の中の赤色(酸化ヘモグロビン)に選択的に吸収されることで赤血球を壊し、血管を徐々に閉塞させていくという治療です。レーザー照射は基本的に3カ月に1回行いますが増大速度が速い場合は1~2カ月ごとのレーザー照射を行います。増殖期の間は毛細血管の増殖とレーザーで血管を閉塞させていくことの綱引き状態になります。眼瞼や口周り、鼻部など機能障害をきたしそうな部位かつ増殖スピードが速い場合、または皮下型かつ増殖スピードが速い場合は皮膚外表面からのレーザー照射のみでは追いつかないのでステロイド注射や、最新治療であるプロプラノロール(βブロッカー)内服治療を優先させることもあります。(福岡大学ではプロプラノロール治療の治験担当でした)
また、乳児血管腫退縮後の赤みの残存に対しても色素レーザーは効果があります。
乳児血管腫の色素レーザー治療は保険適応です。
サモンパッチ
乳児・子供のおでこの真ん中、上まぶたや唇の上にできる赤あざの一種で新生児の約30%に見られます。圧迫すると一時的に色が消えます。ほとんどが赤ちゃん・乳幼児の1歳~1歳半までに薄くなっていきますので外来で経過を見ていきます。なかなかアザが消退しない場合には色素レーザー治療を行います。
ウンナ母斑
乳児の頭部からうなじにかけてできる赤あざの一種です。圧迫すると一時的に色が消えます。3歳くらいの子ども時期までに薄くなることが多いです。頭髪に隠れる部位はレーザー治療を行いませんが、頸部にあるウンナ母斑で消退しない場合には色素レーザー治療を行います。
単純性血管腫
真皮の毛細血管の局所異常で、生まれつき存在する境界明瞭な赤あざです。色は明るいピンク色、紅色、紫色を呈します。皮膚が薄い乳児期より治療を開始することで治療効果が高くなります。無治療で年齢を重ねると皮膚が肥厚して紫色でボコボコした皮膚になることもあります。また、赤ちゃん・乳幼児で片方の四肢全体にわたって単純性血管腫が存在すると患部のみ四肢が長くなったり太くなったりすることもありますので早めの治療が必要です(クリッペル・トレノネー・ウェーバー症候群)。色素レーザー(Vビーム)を用いて保険治療が可能です。色素レーザーは血管を流れる赤血球の中の赤色(酸化ヘモグロビン)に選択的に吸収されることで赤血球を壊し、血管を徐々に閉塞させていくという治療です。レーザー照射は基本的に3カ月に1回行います。単純性血管腫は自然治癒することはありません。特に露出部であればお子さんが小さいときのうちにきちんと治してあげることで精神的負担を軽減することができます。色素レーザーの性能が良くなり、保険治療で広範囲であっても痛みが少なく(麻酔クリームや麻酔テープを併用することもあります)、短時間で治療が行えるようになってきました。子供だけでなく成人の方でも、赤あざでお悩みの方はご相談ください。
毛細血管拡張症
毛細血管は通常皮膚の表面には見えませんが、さまざまな原因で拡張して血液が滞ることにより皮膚表面から赤く見える状態です。色素レーザー(Vビーム)を用いて保険治療が可能です。色素レーザーは血管を流れる赤血球の中の赤色(酸化ヘモグロビン)に選択的に吸収されることで赤血球を壊し、血管を徐々に閉塞させていくという治療です。
青あざはメラニン色素をもつ細胞が皮膚の奥深くの真皮にあるため青灰色~青~黒っぽく見えるあざです。生まれつき存在するもの、赤ちゃん、乳幼児など生後数週間で出現するもの、中学生・高校生など思春期以降に出現するものがあります。症状も徐々に薄くなっていくアザ、消えないアザとタイプが分かれます。青あざの治療はQスイッチレーザー(ルビーレーザー、アレキサンドライトレーザー、ネオジウムヤグレーザー)を用います。当院では保険適応機器のアレキサンドライトレーザーを用いて治療を行います。効果が少ない場合はヤグレーザーを組み合わせます。
青アザの代表的なものとして、太田母斑、異所性蒙古斑(もうこはん)、青色母斑などがあります。
太田母斑
顔の青アザ(太田母斑)は上下眼瞼、強膜(白目の部分)、頬、側頭部、前額、鼻、耳など三叉神経領域に現れる青あざです。色調は青灰色~青~黒~褐色とメラニンが分布する深さで変わってきます。赤ちゃんなど生下時より存在する場合が多いですが中学生や高校生など思春期にはっきり出てくるケースもあります。多くは片側のみ存在しますがまれに両側に青あざが出現することもあります。治療はQスイッチレーザーで過剰なメラニン色素を壊す治療になります。Qスイッチレーザー照射は基本的に3カ月~6カ月に1回行います。皮膚が薄い赤ちゃんや乳児期より治療を開始するほうが治療効果は高いです。麻酔クリームを塗布、あるいは麻酔テープ貼付して治療を行います。
異所性蒙古斑(もうこはん)
蒙古斑(もうこはん)は生後1週から1カ月ころまでの赤ちゃんおお尻や腰に出現する青あざで日本人にはほぼ100%見られます。6歳ころの子どもまでに自然消失するため問題になることはありません。
ところが、まれにお尻や腰以外に青アザが出ることがあり、これを異所性蒙古斑(もうこはん)と呼びます。大半は幼稚園や小学校などの学童期までに薄くなっていきますので経過観察が基本となります。しかし、色調が濃いものは大人になっても残ることがあります。また、露出部などは患者さんや親御さんの精神的苦痛を緩和するためにQスイッチレーザー照射を行うこともあります。青アザの色調を見ながら治療適応を決めていきます。なぜなら、安易にQスイッチレーザー照射を行えば白ぬけ(白斑)のリスクが高くなってしまいかえって目立つ結果になるからです。治療に適切な時期、適切なレーザー照射設定をこれまでのたくさんの経験から見極めて治療にあたります。
通常のほくろ(ホクロ・黒子)のように見えますが全体に青色が強いあざで、手背や足背に多く発生し、盛り上がりがあり硬いことが多いです。まれに増大する悪性型が潜んでいます。大きくならないものであればQスイッチレーザー治療の適応ですが増大傾向にあるものは切除手術を行います。
扁平母斑
表皮内のメラニン色素が増加して「茶あざ」となった状態です。多くは赤ちゃんなど生下時より存在することが多いのですが、遅発性扁平母斑といって中学校や高校など思春期になってから発症する場合もあります。遅発性扁平母斑はあざの中に毛が同時に生えてくることも多いのが特徴です。特に肩にできた毛を有する遅発性扁平母斑をベッカー母斑と呼びます。
扁平母斑は消失することはありません。色調も他のアザに比べると薄く目立ちにくいです。治療はQスイッチレーザー照射で過剰なメラニンを破壊することです。おとなしそうなあざに見えるのですが、レーザー治療抵抗性(非常に効きにくい)であること、再発率が非常に高いことが扁平母斑の大きな特徴です。
これまでの経験より1歳までに治療を行えば6~7割消失あるいは薄くなるのですが、成人では8割が再発してほとんど同じ濃さまで戻ります。早期の治療がとても効果が高いです。Qスイッチアレキサンドライト・ヤグレーザーを組み合わせた治療を行います。保険適応外の治療となります。面積によって治療費用が変わります。また、有毛性のベッカー母斑は脱毛レーザーを組み合わせる複合治療が必要です。
出生時または幼少時から見られる表皮の過形成による母斑(あざ)です。新生児1000人に約1人の発生頻度と割とよく見られるあざです。自然に消えることはなく、他のあざと同様に体が大きくなるのに比例して大きくなります。まれに、表皮母斑に中枢神経系、骨格系の異常を合併することがあり、表皮母斑症候群と呼ばれています。3つのタイプに分かれます。
限局型(疣状母斑)
あざが固まってあり、単発あるいはいろいろな場所に多発します。広範型(列序性母斑・線状母斑)
四肢や体幹で線状に並ぶあざです。炎症型
あざは硬い淡紅色で、線状に配列し強い掻痒感を伴います。表皮母斑の状態でどの治療方法が適しているのか、経過を診るのかを判断します。
治療法は
①手術:小範囲であれば切除、広範囲であれば皮膚移植術やエキスパンダーを入れて皮膚を引き延ばしての手術。
②レーザーやグラインダーで削る(削皮術) になります。
再発が少ない。デメリットは切除して縫い寄せた傷が残る、エキスパンダーを入れれば数回の手術が必要になる、皮膚移植であれば移植した皮膚が「つぎはぎ」のように残る、皮膚をいただいたところが傷になる、ことです。
範囲が小さければ通院の手術が可能。若干の色素沈着が残ることはあるが割ときれいに治る。デメリットは再発もある。付け替えが1週間くらい痛みを伴う、ことです。
当院では日帰り手術で、切除手術、皮膚移植、レーザーによる削皮術を行っています。
他院との違いといえば、削皮にエルビウムヤグレーザーを用いて、色素沈着を極限まで抑える治療を行っていることが挙げられます。赤ちゃんでも治療を行っています。
広範囲の場合は全身麻酔が必要なので、入院治療が必要です。(福大病院へ紹介します。)
黒あざ
母斑細胞という細胞がメラニン色素を皮膚全体にわたって作り出すために褐色~黒色に見えるあざです。大きさも、ホクロのような小さなもの(母斑細胞性母斑、色素性母斑)から黒あざ、体の大部分を占めるような巨大色素性母斑と大きさも様々です。表面も平坦なものからでこぼこしたり毛が生えたりするものもあります。巨大色素性母斑、中でも毛で覆い尽くされた獣皮様母斑はより高い確率で悪性化し、皮膚癌のなかでも最も治りにくい悪性黒色腫になるといわれています。足の裏、手のひら、爪にできる黒あざはまれに悪性化することがあります。経過観察と状況に応じた適切な治療が必要です。
黒子(ほくろ)のような小さなもので悪性の可能性が考えられない場合であれば、レーザーで焼灼する方法が整容的にきれいに治ります(自費治療となります)。また、やや大きいサイズの黒アザでも1歳未満であれば各種Qスイッチレーザー、色素レーザーの組み合わせで色調が薄くなる可能性も高いです(保険適応外治療です)。悪性の可能性がある場合、大きさが大きくレーザー治療が不可能な場合は手術が必要です。