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「シミ(しみ)」と呼ばれるものの中にはたくさんの種類がありますし、複数の病変がまじりあっていることが多いです。
「シミ(しみ)」の種類によって治療法も変わってきますので、的確な診断をつけることが必要です。
☆YouTubeで開くとチャプターごとにご覧いただけます。
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いわゆる加齢によってできる「シミ(しみ)」で境界がはっきりしていることが特徴です。
長年紫外線に当たり続けて表皮の角化細胞が異常をきたすことによって生じます。
「完全除去」を望まれるのであればピコレーザー、Qスイッチレーザーが適応ですが、1~2週間の軟膏療法とテープ処置が必要です。ダウンタイムを受け入れがたい、シミが多くてどれから治療すれば分からない場合は徐々にメラニン色素を破壊していくIPL光治療(SCITON社BBLフォトブライト・BBL HERO)、BBLスポットチップ®、BBLピンブライト®、BBLフォーエバーヤング照射法®があります。
施術後すぐに化粧もできるため日常生活にほとんど制限がありません。外用治療(ハイドロキノン、トレチノイン・ハイドロキノン療法)もホームケアとして行うことが可能です。
老人性色素斑と似ていますが、角質が異常増殖をして盛り上がって「イボ(いぼ)」となった状態です。
Er:YAG(エルビウムヤグ)レーザー あるいはCO2(炭酸ガス)レーザーで削りとる治療で、1~2週間の軟膏療法とテープ処置が必要です。
両頬~鼻背にかけて学童期から小さな褐色斑が多数みられることが特徴です。
成人以降も徐々に数が増えて濃くなります。
表皮メラノサイトの活動亢進により表皮メラニンが増多していることが原因と考えられます。
治療はピコレーザー、Qスイッチレーザーが有効ですが、ソバカス(そばかす)は再発が多い疾患です。しかも、レーザー照射後は広範囲に絆創膏を貼る必要がある為、完全除去ではないにしても、IPL光治療(SCITON社BBLフォトブライト・BBL HERO)、BBLスポットチップ®、BBLピンブライト®でそばかすを薄くして再発を予防するのが良い治療法だと考えます。
30代以降の女性に多いシミ(しみ)で両側対称性に頬、おでこ、鼻下、顎にみられる境界がはっきりしない「くすんだように見える」シミ(しみ)を肝斑と呼びます。
原因は紫外線、女性ホルモン、摩擦刺激などがあげられます。
肝斑部位に強いエネルギーを与えると刺激で肝斑が悪化してしまうためきちんとした診断をつけることが求められます。
肝斑の治療は、まず摩擦刺激を避けること(スキンケアの見直し)、内服治療(トラネキサム酸、ビタミンC,ビタミンE)を行います。肝斑治療レーザー(ピコレーザートーニング)も新しい治療として行われるようになってきましたが、合併症も多く発表されていますので経験の多い医師が注意深く治療にあたることが必要です。
外用薬のシスペラも新たな肝斑治療として注目されています。
20歳以上に初発するシミ(しみ)のような色素斑で色調は灰色~灰褐色~褐色~濃褐色を示し多くの場合左右対称性に出現する色素斑です。
小さな斑状に発症することもあればベッタリとした状態で存在するものもあります。
真皮に病変が存在する為、老人性色素斑よりも深い場所にメラニンが存在します。
治療はピコレーザー、Qスイッチレーザーで色素を破壊することが唯一の治療法です。数回のレーザー治療で徐々に薄くしていきます。
レーザー照射後は1~2週間の軟膏療法とテープ処置が必要です。
ケガの痕(あと)、ニキビの痕(あと)などが茶色いシミのようになる状態です。傷が治る過程でメラニン色素を巻き込むことが原因です。
数か月で徐々に色素が薄くなる場合が多いのですが、傷がなかなか治らなかったり、慢性炎症による色素沈着は自然に薄くならない場合が多いです。
治療は外用治療(ハイドロキノン、トレチノイン・ハイドロキノン療法、シスペラ)や、IPL光治療(SCITON社BBLフォトブライト・BBL HERO)、色素沈着治療レーザー(ピコレーザートーニング)を行います。
肌に透明感がない状態ですが原因は様々です。
古い角質が蓄積して表皮の新陳代謝が滞る「角質のくすみ(クスミ)」には、ケミカルピーリングで古い角質を除去して表皮の新陳代謝を促す治療が有効です。
表皮内にメラニンが蓄積することによるくすみは、IPL光治療(SCITON社BBLフォトブライト・BBL HERO)、Vビームリジュビネーション®でメラニン色素を破壊して皮膚の透明感をあげトーンアップを図る治療が有効です。
皮膚の乾燥が原因で起こる「乾燥くすみ」に対しては美肌トリートメント治療や水光注射で必要なビタミン、ヒアルロン酸、各種薬剤等を補充する治療が有効です。