ポテンツァ（POTENZA®）

POTENZA®（ポテンツァ）とは？

RF（高周波）エネルギーをマイクロニードル（極細の針）先端から出力する医療機器です。
ニードルを皮下へ刺し、針先からRFを照射することで、表皮に熱損傷を起こさず真皮層に直接熱エネルギーを与えます。
ニキビ・ニキビ跡、小じわ、毛穴開大の改善など様々な肌の悩みに働きかけるマイクロニードルRF治療、ドラッグデリバリーシステム（薬剤を真皮に届ける）、非侵襲のRF治療、更には全く新しい治療の選択肢として、肝斑や赤ら顔の根本治療ができるなど、様々な治療効果が期待できる治療機械です。
※当院でのポテンツア施術は、医師が行っています。

POTENZA®(ポテンツア)の仕組み

POTENZA®では極細の針（約32G　ドラッグデリバリーチップは28G）を用います。また、針を刺す速度と間隔、照射するRFの熱量を患者様にあわせて調整することで、より痛みに配慮した治療が可能です。また、表皮を熱損傷しないような特殊コーティングの針を用います。

①ニードルRFの仕組み

マイクロニードルを刺したことによる微細な針孔や、RFの熱ダメージを受けた真皮コラーゲンは、傷を治そうとする創傷治癒力がはたらきコラーゲンやエラスチンなどが新たに強いものに置き換わります。この過程は約2か月程度続き、小ジワ、毛穴の開大、ニキビ跡によるクレーター肌などの改善効果が期待できます。
「ダーマペンの進化版」：　針を刺すだけでなく熱作用を入れるため、巷ではこのように呼ばれます。

②ニードルRF+ドラッグデリバリーシステム（薬剤を真皮に届ける）

ニードルを抜くと同時に空気を押し出すことで薬液を均一に注入する（ドラッグデリバリー）、POTENZA®独自の機能です。針をさすことによる刺激＋RF熱作用＋薬剤の注入 ３つの役割を同時に果たすことによって、真皮コラーゲンをより活性化できることが注目すべき点です。
他のメソセラピーと比べてもPOTENZA®の方がより均一に成分を行き渡らせることができるのも特徴です。
「ダーマペンの進化版」「水光注射の進化版」と呼ばれる所以ですね。

③非侵襲のRF治療

痛いのは苦手、ダウンタイムは絶対に受け入れられないかたは、「ダイアモンドチップ」を用いた非侵襲治療も行えます。RFの熱エネルギーを、モノポーラ（皮膚深くまで強いエネルギーを伝達）とバイポーラ(皮下で左右均一に伝達）で連続照射し、表皮~真皮に素早く効果的に熱を伝達し、即効性のあるタイトニング・たるみ効果を発揮します。

ポテンツアで期待が持てる新たな治療について

肝斑の治療

これまでは、1064nmのNd:YAGレーザー波長かつ低出力で、穏やかに色素排出を行う治療が主流でした。POTENZA®は、メラノサイト自体に特定のRFエネルギーを与えることで、肝斑の原因となるメラニン産生を抑制します。

赤ら顔（酒さ・紅潮）の治療

血管治療は色素レーザーが効果は高いのですが、POTENZA®は毛細血管が存在する真皮層へ直接RFエネルギーを与えることで、血管内皮細胞増殖因子（vascular endothelial growth factor: VEGF）を抑え、新生血管を作らせないようにします。

治療の流れ

※ダイアモンドチップ以外の治療は、１～２日は赤みやほてりなどのダウンタイムがあります。

• 初診時には問診票を記入いただいてから、治療部位が顔である場合はメイクをとっていただきます。診察でしっかり肌診断を行い、どの治療が適しているかを判断します。

• 治療部位の範囲にもよりますが、治療時間は２０分程度です。ダイアモンドチップ治療以外は、表面麻酔をすることを強く推奨します。（麻酔時間は３０～４５分です）

• ダイアモンドチップ治療後はすぐにメイク可能、他は翌日からのメイクをお願いします。

治療後の経過

• ダイアモンドチップ治療後はほぼダウンタイムはありません。
• 他の施術の場合、当日～翌日までは赤みが出たりすることがあります。当日のメイクはご遠慮いただいています。 赤みも１～２日は続くこともあります。ブツブツを伴うこともあります。１週間くらいで肌の弾力やハリが実感できます。

治療の目安

• ダイアモンドチップ治療は２週間に１回　６回程度で１クール、年１～２回。他の治療は月に１回、３～５回が１クール、肌の状態で間隔をあけていきます。
• 治療後は日焼けや洗顔の際にも強く肌をこすったりしないで下さい。
• 施術中・施術後に赤み（数時間以内で収まる軽度の状態）、まれに色素沈着や腫れが起こる可能性があります。
• アレルギー体質の方は皮膚炎・及び色素沈着等を起こす可能性があります。
• ニキビ治療目的の場合、治療中一時的にニキビの数が増えることがあります（好転反応）。自身の判断で他薬剤の塗布や処置をしないでください。
• 治療期間中に内服、外用している薬があればその都度申し出て下さい。現在、服用されている飲み薬・塗り薬がある方は事前にお申し出下さい。
• 治療後の経過にはいくらかの個人差があります。また、治療中・治療後に予期しない合併症や後遺症が生じる可能性があります。
• 妊娠中の方は、治療を受ける事ができませんのでご了承ください。