レーザー・光・熱治療
お肌のトラブル、シミ・くすみ・ホクロ、しわやたるみ等
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ピコ秒レーザーとは?
ピコ秒レーザーは、しみ、そばかす、刺青、あざ(青あざ・茶あざ)などの色素を壊す医療用レーザーです。
これまでシミやそばかすなどの色素治療はQスイッチレーザーが標準治療でした。Qスイッチレーザー(ナノ秒(10億分の1秒))はメラニンの黒色に選択的に熱を入れて色素や色素を含む細胞を破壊しますが、この時に周りに熱だまりを作って炎症後色素沈着を起こすことがありました。
ピコ秒レーザー(ピコ秒(1兆分の1秒))は、ナノ秒よりもさらに超短時間で照射することができるため、衝撃波で色素を粉砕することができます。
熱だまりがほとんどないため、炎症後色素沈着を起こしにくいのが特徴です。
当院は、ピコレーザーの中でも切れ味のよい(パルス幅が最も短い)、シネロン・キャンデラ社製『PicoWay®(ピコウェイ)』を採用しています。
☆YouTubeで開くとチャプターごとにご覧いただけます。
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ターゲット(メラニンや刺青などの色素)にじんわり熱をくわえ(光熱作用)、色素を壊します。
ターゲットに熱を一気に加えることで超音波を発生して空砲化現象をおこし(光音響効果)色素を破壊します。金づちでグラスを割るイメージです。
532nm,1064nmに加え、785nmの波長でピコ秒発振が可能です。785nmの波長を出せることは、これまで不可能といわれていた青や緑、紫といった多色タトゥーの除去も治療幅が大きく広がりました。
機種 | 波長 | 深達性 | 赤・黄 | 紫 | 緑 | 青 | 黒 |
シネロンキャンデラ社PicoWay® | 532nm, 785nm, 1064nm | 3-4mm | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
キュテラ社Enlighten | 532nm, 670nm,1064nm | 3-4mm | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
サイノシュア社PicoSure | 755nm | 2mm | × | ◎ | ◎ | ◎ | 〇 |
他機種に比べて、ピコ秒パルス幅が短いのも特徴です。
(PicoWay®の波長532nmは294psであり、1064nmは339psのピコ秒パルスを有しています。Qスイッチレーザーに比べ、約1000分の1のピコ秒でレーザーを照射することで、皮膚に与えるダメージが少なく、安全で効果的な治療が期待できます。)切れ味の良さはここからきています。
ポイント照射、トーニング照射(肌の色を明るくする)、フラクショナル照射 3つのあて方ができるため幅広い疾患に適応できます。
最小限のかさぶたで顔の色素全般やキメ、ハリなど皮膚の様々なトラブルを解消する照射法です。
顔全体にシミがあるが肝斑もあるのでレーザーは怖いな、仕事の関係上テープを貼る治療は無理だけどシミは取りたいという場合に非常に有効です。
回数をかけて徐々に薄く自然に改善していくという面で、フォトフェイシャルの次の世代の治療と言えます。
方法としてはピコトーニング照射、ピコフラクショナル照射、低出力のポイント照射、3つの当て方を同日に行います。
ピコトーニングはNd:YAG(1064nm) 、ピコフラクショナルはNd:YAG(1064nm または532nm 波長リゾルブハンドピース)、低出力のポイント照射は730nm波長のハンドピースを用います。
他社のピコ秒レーザー治療と異なり、3つの波長を用いる事、出力の調整が自在であること、全顔治療専用に開発されたハンドピースを用いる事が特徴です。
Nd:YAG 532nm波長リゾルブハンドピースで、過剰な表皮メラニンを破壊してシミやくすみの改善、1064nm波長ハンドピースで、真皮層に熱だまりを作ることによって、毛穴やキメの改善、肌のハリ感を改善させます。
ポイント照射
ピコトーニング
ピコフラクショナル
身体のほとんどの部位が治療可能です。範囲によって料金が変わります。
~ダウンタイムが生じる治療です(ピコトーニングはダウンタイムはありません)~
初診時には問診票をご記入して頂いてから、照射部位が顔である場合はメイクを取って頂きます。診察でしっかりと肌診断を行い、照射方法や強さを決定します。
必要があれば麻酔を塗布して30分~45分効かせてからの照射になります。ゴーグルで目を保護してから治療を行います。治療部位の範囲、照射方法にもよりますが治療時間は数分程度です。
治療後は冷却を行います。
治療後は軟膏塗布を行います。その上をテープまたはガーゼ+テープ保護します。保護部位以外はメイク可能です。ピコトーニングの場合はメイクをしてお帰りいただきます。
照射後、1~2週間でカサブタのようになりそれが自然にはがれおちることが多いです。おおよそ2週間後にレーザー照射部位の診察を行います。再診時までは軟膏治療を必ず続けてください。
レーザー照射後のホームケアも非常に重要です。照射後2週間~3ヶ月くらいで、いったんピンク色になった部位が茶色みをおびて、まるでシミが再発した様な色調になり心配になるかもしれません。「炎症後色素沈着」といって、傷が治る際にメラニンを活性化させてしまうためにおこる現象です。心配はいりません。(従来のQスイッチレーザー照射後よりは少ないです)
1~2カ月後に経過診察を行っていきます。3カ月過ぎれば色素はだいぶ落ち着きます。
治療直後は照射部位が少し赤くなったり、ほてったりすることがありますが通常は数時間で収まります。シミやそばかすなどは治療後に少し黒く浮き上がるように見えることもあります(マイクロクラストといいます)。
1週間程度で剥がれ落ちて同部位の色素病変は薄くなっていきます。無理やり剥がしたりしないようにして下さい。マイクロクラストが出来ていなくても、表皮内でメラニンは破壊されてマクロファージなどに貪食されて代謝されていきますので徐々に色調は薄くなってきます。
治療直後はホテリがあります。当日のメイクはご遠慮いただいています。 赤みも1~2日は続くこともあります。ブツブツを伴うこともあります。1週間くらいで肌の弾力やハリが実感できます。
あざやADM、刺青は回数が複数回必要になります。シミは1~2回の施術でほぼ除去可能です。
月に1回
必要な治療回数は症状や肌質で変わってきます。美容治療として行う場合は1か月おきの治療になります。5回ほど繰り返していくとかなりの改善効果を認めます。
ポイント照射の場合は治療後2週間必ず軟膏療法を行っていただきます。部位によってはテープ保護、ガーゼ保護が必要です。軟膏療法を行わないことによって瘢痕(傷の組織)になることもありますのでアフターケアは必ず指示に従ってください。 治療後強い日焼けをすることで色素沈着を起こしたり、稀にレーザーが効きすぎて白抜け(色素脱失)を起こす可能性もゼロではありません。 照射後は日焼けや洗顔の際にも強く肌をこすったりしないで下さい。 施術中・施術後に赤み(数時間以内で収まる軽度の状態)、まれに色素沈着や腫れ、熱傷が起こる可能性があります。 光線に過敏な方、アレルギー体質の方は皮膚炎・熱傷及び色素沈着等を起こす可能性 があります。 まれに照射部が白く色素がぬけることがあり、この場合元に戻らず残ってしまう事があります。 光過敏という副作用を持つ薬を内服されている方、光アレルギー、てんかんのある方は、場合により治療をお断りすることがあります。治療期間中に内服、外用している薬があればその都度申し出て下さい。現在、服用されている飲み薬・塗り薬がある方は事前にお申し出下さい。治療後の経過にはいくらかの個人差があります。また、治療中・治療後に予期しない合併症や後遺症が生じる可能性があります。 妊娠中の方は、治療を受ける事ができませんのでご了承ください。
施術前
施術後
全て写真はCandela社より提供
通常必要とされる治療内容:シミのポイント照射であれば532nmで1~2回、肝斑やクスミの治療は1064nm 低出力照射(ピコトーニング)、月に1から2度の治療で通常5回から10回の治療で改善が見られます。(個人差はあります)